教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
第十六楽章 秘密
「うわぁ」
あたしは窓からの美しい夜景に感嘆の声を上げた。
…ああ、来てしまった。
恋人達が一晩中愛を囁き合う場所に。
バスルームからは先生がシャワーを浴びる音がする。
あまりいつまでもその音を聞いていると、ドキドキしすぎておかしくなりそうなのでテレビをつけた。
どうやらバラエティー番組をやっているらしく、派手な蝶ネクタイをつけた司会者の発言に対しての笑い声が聞こえる。
そんなはずだったけど音が聞こえない。
だって後ろからギュッと抱きしめられてしまったんだもの。
「青葉…」
「あ、あたし、お風呂入ってきますね」
ドキドキを隠すように先生の腕をすり抜けて、あたしはバスルームに逃げ込んだ。
もし、またあの部屋に戻ったらあたし、先生と…。
そう思うとなかなかバスルームから出られなかった。
先生が嫌なわけじゃない。
ただなんとなく恥ずかしいんだ。
でもなんだか嬉しいような。
うーん…。
ふと気づけばあたしがバスルームに入ってから1時間を過ぎていた。
先生が心配しているかもしれないな。
恥ずかしいけど行かないと。
このままずっと浴槽に入っていようものならゆでダコになってしまうしね。
ガチャッ。
あたしはまた服を身にまとい、ドアを開けて先生の元へ向かった。
あたしは窓からの美しい夜景に感嘆の声を上げた。
…ああ、来てしまった。
恋人達が一晩中愛を囁き合う場所に。
バスルームからは先生がシャワーを浴びる音がする。
あまりいつまでもその音を聞いていると、ドキドキしすぎておかしくなりそうなのでテレビをつけた。
どうやらバラエティー番組をやっているらしく、派手な蝶ネクタイをつけた司会者の発言に対しての笑い声が聞こえる。
そんなはずだったけど音が聞こえない。
だって後ろからギュッと抱きしめられてしまったんだもの。
「青葉…」
「あ、あたし、お風呂入ってきますね」
ドキドキを隠すように先生の腕をすり抜けて、あたしはバスルームに逃げ込んだ。
もし、またあの部屋に戻ったらあたし、先生と…。
そう思うとなかなかバスルームから出られなかった。
先生が嫌なわけじゃない。
ただなんとなく恥ずかしいんだ。
でもなんだか嬉しいような。
うーん…。
ふと気づけばあたしがバスルームに入ってから1時間を過ぎていた。
先生が心配しているかもしれないな。
恥ずかしいけど行かないと。
このままずっと浴槽に入っていようものならゆでダコになってしまうしね。
ガチャッ。
あたしはまた服を身にまとい、ドアを開けて先生の元へ向かった。