教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
「じゃ、今日はここまでね。そのまま連絡の伝達に入ります」
結局、授業は終わってしまった。
終わりを告げるチャイムがむなしく耳に響く。
「今日の放課後は英語の課外があるからな。4時スタートで」
課外か…。
やりたくないな。
そう考えている間に先生は言った。
「はい。じゃ、掃除に取りかかって」
嫌だ。
先生が教室を出ていってしまう。
待ってよ。
心の中で叫んでも届かない。
しかもまわりが掃除の準備を始めてしまってガタガタと立ち上がり、歩き回る人がたくさんいる。
たちまち彼女達と机が障害物へと変わる。
彼女達をかき分け、廊下に出た時には先生はもういなかった。
幸いにも今週はあたしの班は掃除はない。
先生を追いかけることが出来る。
あたしは教育実習生の控え室に急いだ。
控え室、というか会議室の掃除は毎週水曜日。
だから先生達以外は誰もいないはずだ。
息を切らして階段を駆け下りる。
たとえ髪が乱れても今は関係ない。
呼吸が落ち着かないままドアを開ける。
「先生っ」
先生はあたしを見て顔を曇らせた。
「何の用だ」
そして冷たく突き放す。
「あたし…」
「俺のことはほっといてくれよ」
そう言ってそっぽを向く先生に、思わずあたしは大胆にもキスをした。
結局、授業は終わってしまった。
終わりを告げるチャイムがむなしく耳に響く。
「今日の放課後は英語の課外があるからな。4時スタートで」
課外か…。
やりたくないな。
そう考えている間に先生は言った。
「はい。じゃ、掃除に取りかかって」
嫌だ。
先生が教室を出ていってしまう。
待ってよ。
心の中で叫んでも届かない。
しかもまわりが掃除の準備を始めてしまってガタガタと立ち上がり、歩き回る人がたくさんいる。
たちまち彼女達と机が障害物へと変わる。
彼女達をかき分け、廊下に出た時には先生はもういなかった。
幸いにも今週はあたしの班は掃除はない。
先生を追いかけることが出来る。
あたしは教育実習生の控え室に急いだ。
控え室、というか会議室の掃除は毎週水曜日。
だから先生達以外は誰もいないはずだ。
息を切らして階段を駆け下りる。
たとえ髪が乱れても今は関係ない。
呼吸が落ち着かないままドアを開ける。
「先生っ」
先生はあたしを見て顔を曇らせた。
「何の用だ」
そして冷たく突き放す。
「あたし…」
「俺のことはほっといてくれよ」
そう言ってそっぽを向く先生に、思わずあたしは大胆にもキスをした。