教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
そして以前、水香に言ったこの言葉達。


「理不尽で無情で他人の痛みなんてもちろんわからない。俺もその1人だと思うとやりきれないんだよな」


「自分を守るために正義を貫くことが出来ずに、ここまで生きてきてしまった」


「青葉、俺は過去を思い出してしまった。薄暗い過去を。お前と愛し合う資格もない。俺は反省の日々を送るしかない」


どれもがあの忌まわしい過去のせいなのだ。


全部、過去の俺のせい…。


話は4年前にさかのぼる。


俺は1浪していたので、ひと足遅れて大学に入学した。


友達も出来、新しい生活にもすぐに慣れた。


そして夏休み、友人達8人と旅行に出かけることになった。


その帰りに俺はあの事件にぶつかることになる。
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