教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
「じゃあ…さよなら。先生」
「おう。道中、気をつけろよ。じゃあな」
あの後、あたしは早退することにした。
こんな気持ちで授業なんて出来ない。
さっきまでの先生を思い出すたびに、心臓が異常なペースで働くんだから。
あたしは階段の所まで来てしゃがんだ。
涙が落ちる。
やっと、手に入れた。
あたしはようやく先生を手に入れたんだ。
「あれ?青葉」
「わっ、先生」
いきなり石野先生が現れる。
「倒れたって聞いたけど大丈夫?」
「いえ…」
とっさに嘘をついてしまった。
「もしかして早退?」
「ええ。石野先生に伝えるように森田先生に頼んだんですが」
「そうだったんだ。まぁ、明日も学校だし、今日はゆっくり休んだ方がいいよ。じゃ、気をつけて」
「はい。さよなら」
石野先生、嘘ついてすみません。
だけどあなたには、いや、誰にも言えない。
森田先生とあたしは愛し合い、さっき一線を越えてしまっただなんて。
でもタブーを冒してまで愛を貫いた。
もう罰が当たったってかまわない。
怖くもない。
なんて言えたら最高なのだけど。
思わず苦笑する。
でも…。
あたしはこれからの日々を考えると、浮き立つ気持ちが抑まらなかった。
そして妖しく笑い、学校を後にした。
「おう。道中、気をつけろよ。じゃあな」
あの後、あたしは早退することにした。
こんな気持ちで授業なんて出来ない。
さっきまでの先生を思い出すたびに、心臓が異常なペースで働くんだから。
あたしは階段の所まで来てしゃがんだ。
涙が落ちる。
やっと、手に入れた。
あたしはようやく先生を手に入れたんだ。
「あれ?青葉」
「わっ、先生」
いきなり石野先生が現れる。
「倒れたって聞いたけど大丈夫?」
「いえ…」
とっさに嘘をついてしまった。
「もしかして早退?」
「ええ。石野先生に伝えるように森田先生に頼んだんですが」
「そうだったんだ。まぁ、明日も学校だし、今日はゆっくり休んだ方がいいよ。じゃ、気をつけて」
「はい。さよなら」
石野先生、嘘ついてすみません。
だけどあなたには、いや、誰にも言えない。
森田先生とあたしは愛し合い、さっき一線を越えてしまっただなんて。
でもタブーを冒してまで愛を貫いた。
もう罰が当たったってかまわない。
怖くもない。
なんて言えたら最高なのだけど。
思わず苦笑する。
でも…。
あたしはこれからの日々を考えると、浮き立つ気持ちが抑まらなかった。
そして妖しく笑い、学校を後にした。