教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
-保健室-
「失礼しまーす」
あたしの声で保健室の先生、前崎先生が振り向いた。
相変わらず、整った顔立ちにセミロングでウェーブという髪型が似合っている。
「あら。どうしたの?」
「頭が痛いんです…」
「じゃ、とりあえず体温計で熱を計ってみて」
体温計を受け取り、イスに座って計る。
しばらくしてそれを引き抜くと、前崎先生が右から覗き込んできた。
「37度8分か…どうする?早退?それともベッドで休む?」
少し考えてあたしは言った。
「一応、寝てみます」
…とは言ったものの、落ち着かなくて眠れないなぁ。
パタンと扉の閉まる音がした。
あたしが保健室に入った時、先生以外は誰もいなかったから先生が保健室を空けたんだな。
多分、先生はあたしがもう寝ていると思って無言で出ていったんだろうけど…。
でも誰か来たらどうしよう。
ベッドから下りて相手した方がいいのかな。
そんなことを考えて余計眠れなくなってしまった。
自分で自分の眠りを邪魔したから、墓穴を掘ったようなものだ。
しかし、しばらくするといつのまにか眠っていた。
そしてチャイムの音で目が覚める。
だいぶ頭もすっきりしたみたい。
その時。
ガチャ。
誰かが保健室のドアを開ける音がした。
「失礼しまーす」
あたしの声で保健室の先生、前崎先生が振り向いた。
相変わらず、整った顔立ちにセミロングでウェーブという髪型が似合っている。
「あら。どうしたの?」
「頭が痛いんです…」
「じゃ、とりあえず体温計で熱を計ってみて」
体温計を受け取り、イスに座って計る。
しばらくしてそれを引き抜くと、前崎先生が右から覗き込んできた。
「37度8分か…どうする?早退?それともベッドで休む?」
少し考えてあたしは言った。
「一応、寝てみます」
…とは言ったものの、落ち着かなくて眠れないなぁ。
パタンと扉の閉まる音がした。
あたしが保健室に入った時、先生以外は誰もいなかったから先生が保健室を空けたんだな。
多分、先生はあたしがもう寝ていると思って無言で出ていったんだろうけど…。
でも誰か来たらどうしよう。
ベッドから下りて相手した方がいいのかな。
そんなことを考えて余計眠れなくなってしまった。
自分で自分の眠りを邪魔したから、墓穴を掘ったようなものだ。
しかし、しばらくするといつのまにか眠っていた。
そしてチャイムの音で目が覚める。
だいぶ頭もすっきりしたみたい。
その時。
ガチャ。
誰かが保健室のドアを開ける音がした。