教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
先生がゲーム売り場で騒いでいる間に、あたしはそこらをうろうろすることにした。


実はここは大型ショッピングモール。


見たいものがいっぱいある。


まず目につくのがシネマ。


ここで泣けるラブストーリーの映画を先生と一緒に見たいなぁ。


そしてフードコート。


1ヶ所に20店舗くらいの店が密集していて驚いてしまう。


その活気だけでお腹がすきそうだ。


ちなみに観察してわかったが、スタバはここにあるらしい。


それから紳士服や婦人服、そして子供服が売られている店がずらり。


あたしの好みに合う服はなかったのが少し残念だったけど。


先生に紳士服でもプレゼントしようかな。


でも「センス悪い」って笑われたら嫌だからやめておこう。


雑貨がたくさん売っている店もあって自然とテンションも更に上がる。


なんで雑貨屋でテンションが上がるかって?


だって女の子だもの。


色とりどりのカバンや財布。


銀色や金色に光るネックレス。


そしてかわいかったりキレイだったりする飾りをぶら下げているイヤリングやピアス達。


無意識にわくわくしてきてしまう。


その時、後ろから声がした。


「青葉?」


「!」


こ、この声…。


あたしは振り向く。


心臓が止まるかと思った。


その人は相変わらずクールな人を思わせる涼しい顔をしている。


「村井先生…」
< 75 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop