教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
「先生、何スか、このマンション…」
「何かあった時は、このマンションに逃げられるようにしているんだ」
もしもの時のために、こんな明らかに高そうなマンションの家賃を毎月払っているわけだよね。
うわー、やっぱり先生の家は格が違うな…ってそういうことじゃなくて!
「違いますよ。どうして星を見るのにマンションなんですか?」
「それはだな…フフフ…」
その笑い、何!?
「あ、まさか愛人との密会場所に使ってるとか言うんじゃないでしょうね?!」
「バカ。愛人はお前だけだ」
「嬉しいけどまたバカって言われた」
「お前がバカなこと言うからだろ」
「わかりましたよ。で、なんで星を見るのにマンションに来たんですか?」
「でかい声じゃ言えないんだよ」
うーん、ますます怪しいな。
とりあえず入り口から入り、ロビーに。
そのロビーにはきらびやかなシャンデリアが、天井で太陽のようにキラキラしている。
これじゃ、もう高級ホテルにしか見えない。
こういうマンション、あたしなんかではもう一生入れないんだろうな。
エレベーターに乗り、最上階、50階のボタンを押す。
さすがに1階から50階は長いな。
あたしはエレベーターから見える夜景を楽しんだ。
暗闇の中に赤、水色、白、緑、紫など様々な色の光があって、まるで宝石箱だ。
また、黒という色がこれらの様々な色をいっそう際立たせている。
ガーネット、アクアマリン、パール、エメラルド、アメジスト…。
しばらくするとエレベーターのドアがようやく開いたので下りた。
そして先生は突き当たりまで歩き、そこのドアを開ける。
ドアの向こうにあったのは非常階段。
「こんなとこ、行っていいんですか?」
階段を1段だけ上った先生に問う。
先生は優しい微笑みを見せて言った。
「来いよ、青葉。俺達だけの秘密だ」
目の前に、すっと美しい手が差し出される。
先生がこんなことしてくれるなんて。
あたしはしばらく夢見心地だったが、やがて微笑してその手を握った。
「…はい」
「何かあった時は、このマンションに逃げられるようにしているんだ」
もしもの時のために、こんな明らかに高そうなマンションの家賃を毎月払っているわけだよね。
うわー、やっぱり先生の家は格が違うな…ってそういうことじゃなくて!
「違いますよ。どうして星を見るのにマンションなんですか?」
「それはだな…フフフ…」
その笑い、何!?
「あ、まさか愛人との密会場所に使ってるとか言うんじゃないでしょうね?!」
「バカ。愛人はお前だけだ」
「嬉しいけどまたバカって言われた」
「お前がバカなこと言うからだろ」
「わかりましたよ。で、なんで星を見るのにマンションに来たんですか?」
「でかい声じゃ言えないんだよ」
うーん、ますます怪しいな。
とりあえず入り口から入り、ロビーに。
そのロビーにはきらびやかなシャンデリアが、天井で太陽のようにキラキラしている。
これじゃ、もう高級ホテルにしか見えない。
こういうマンション、あたしなんかではもう一生入れないんだろうな。
エレベーターに乗り、最上階、50階のボタンを押す。
さすがに1階から50階は長いな。
あたしはエレベーターから見える夜景を楽しんだ。
暗闇の中に赤、水色、白、緑、紫など様々な色の光があって、まるで宝石箱だ。
また、黒という色がこれらの様々な色をいっそう際立たせている。
ガーネット、アクアマリン、パール、エメラルド、アメジスト…。
しばらくするとエレベーターのドアがようやく開いたので下りた。
そして先生は突き当たりまで歩き、そこのドアを開ける。
ドアの向こうにあったのは非常階段。
「こんなとこ、行っていいんですか?」
階段を1段だけ上った先生に問う。
先生は優しい微笑みを見せて言った。
「来いよ、青葉。俺達だけの秘密だ」
目の前に、すっと美しい手が差し出される。
先生がこんなことしてくれるなんて。
あたしはしばらく夢見心地だったが、やがて微笑してその手を握った。
「…はい」