教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
第十四楽章 雨
-放課後-
あたしはいつものように教育実習生の控え室にいた。
…はずだったんだけど昨日、提出した数学のノートに不備があったので教室で居残り。
ちなみに不備があった部分はそう、まさしく先生にファイナルファンタジーⅣについてアツく語られた日、つまりおとといのところだ。
教室には誰もいない。
そんな中、友達のノートを借りて自分はノートを仕上げている生徒がぽつんと1人。
「なんてむなしい光景なんだ…」
思わず苦笑してしまう。
っていうか、1人で教室で笑っているのもまたむなしいな。
終わったけど、先生に渡しに行くのがなんだかめんどくさく思えてきた。
月曜日の朝にしようかな…。
なんだか眠いんだもん。
え?
わがまま言うなって?
すいません。
ちゃんと先生に提出してきます。
そんなわけでノートを提出し、帰宅の準備に取りかかる。
ふいに外から物音がした。
窓に寄って見てみると、雨が降っていた。
ザーザーというよりパラパラといった感じだけど、知ったことではない。
傘を忘れた人間にとって雨が強く降ろうが弱く降ろうが同じことだ。
と、いってもあたしの勝手な考えだけど。
はてさて、あたしは傘がない。
困ったものだ。
あたしはいつものように教育実習生の控え室にいた。
…はずだったんだけど昨日、提出した数学のノートに不備があったので教室で居残り。
ちなみに不備があった部分はそう、まさしく先生にファイナルファンタジーⅣについてアツく語られた日、つまりおとといのところだ。
教室には誰もいない。
そんな中、友達のノートを借りて自分はノートを仕上げている生徒がぽつんと1人。
「なんてむなしい光景なんだ…」
思わず苦笑してしまう。
っていうか、1人で教室で笑っているのもまたむなしいな。
終わったけど、先生に渡しに行くのがなんだかめんどくさく思えてきた。
月曜日の朝にしようかな…。
なんだか眠いんだもん。
え?
わがまま言うなって?
すいません。
ちゃんと先生に提出してきます。
そんなわけでノートを提出し、帰宅の準備に取りかかる。
ふいに外から物音がした。
窓に寄って見てみると、雨が降っていた。
ザーザーというよりパラパラといった感じだけど、知ったことではない。
傘を忘れた人間にとって雨が強く降ろうが弱く降ろうが同じことだ。
と、いってもあたしの勝手な考えだけど。
はてさて、あたしは傘がない。
困ったものだ。