教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
こんな時、あたしが取る行動は1つ。
あたしは教室の鍵をきっちりと閉め、職員室の所定の場所に置いて走り出した。
「はぁ!?」
森田先生は予想通り、バカでかい声を出した。
「だから送っていって下さいよ。傘忘れたんです」
そう。
1つの行動というのは森田先生に頼むことだ。
「まぁ、そういう理由なら仕方ないか。お前、居残りだもんな。友達はみんな帰ったっていうところだろ」
頭をかきながら言う先生。
心なしか、少し顔が赤くなっているような気がする。
…っておい!
「どうして居残りって知っているんですか?」
「あ?だって及川先生が言ってたぞ」
及川準一先生は現代文の先生。
数学の先生と結構仲が良かったりする。
くっ、及川先生め。
「及川先生恨んだってダメだぞ」
あたしの考えがバレたらしく、先生が言った。
「はい。すいません」
「それに俺、今日は歩いて来たんだ」
「はいぃ!?」
車で数十分もかかるのに?
「嘘だよ。本当にお前からかうと面白いな」
先生はお腹を抱えて笑う。
「性格悪っ」
「ふっ、これが森田湊典ってもんだ」
だからって開き直られても。
「さて、行くか」
先生は立ち上がる。
「えっ?」
「誰が送っていけって言ったんだよ」
「…あたしです」
あたしは教室の鍵をきっちりと閉め、職員室の所定の場所に置いて走り出した。
「はぁ!?」
森田先生は予想通り、バカでかい声を出した。
「だから送っていって下さいよ。傘忘れたんです」
そう。
1つの行動というのは森田先生に頼むことだ。
「まぁ、そういう理由なら仕方ないか。お前、居残りだもんな。友達はみんな帰ったっていうところだろ」
頭をかきながら言う先生。
心なしか、少し顔が赤くなっているような気がする。
…っておい!
「どうして居残りって知っているんですか?」
「あ?だって及川先生が言ってたぞ」
及川準一先生は現代文の先生。
数学の先生と結構仲が良かったりする。
くっ、及川先生め。
「及川先生恨んだってダメだぞ」
あたしの考えがバレたらしく、先生が言った。
「はい。すいません」
「それに俺、今日は歩いて来たんだ」
「はいぃ!?」
車で数十分もかかるのに?
「嘘だよ。本当にお前からかうと面白いな」
先生はお腹を抱えて笑う。
「性格悪っ」
「ふっ、これが森田湊典ってもんだ」
だからって開き直られても。
「さて、行くか」
先生は立ち上がる。
「えっ?」
「誰が送っていけって言ったんだよ」
「…あたしです」