教壇と愛の狭間で~誰も知らない物語~
第十五楽章 開放的なデート
駅前に着くと先生はすでにいた。
スーツ姿で。
「先生!」
「おっ、おはよう」
朝から必殺スマイルを見せる先生。
「先生、実は自分から言い出しておきながら、どこに行くか決めてないんですよ」
「そう言うと思ったぜ」
「…すいません」
あたしは頭を下げる。
客観的に見たら違うように見えるだろう。
先生があたしに謝らせている感じに見えるんじゃないかな。
「じゃあ行くか」
先生がいきなり変なことを言い出した。
「はい?」
「俺は行きたい場所は一応あるんだ」
「どこですか?」
「とりあえずついて来い」
手を引かれるがままに駅の中へ。
そして720円の切符を買った。
そして電車に乗り込む。
本当にどこへ行くつもりなんだろう。
「先生、あの」
「…」
シカトか?
「先生ってば」
「…すやすや」
ね、寝てる。
ちょっと脱力。
仕方ないのでほっといた。
そしてあたしはすることがないので外を眺めた。
外にはビルばかりが見える。
あまりにもあるので、田舎に行くとビルがほとんどないのが嘘のように思えた。
そんなことを考えている間にも、外に広がるスカイブルーとグレーのコントラストの世界はまだまだ続いていた。
スーツ姿で。
「先生!」
「おっ、おはよう」
朝から必殺スマイルを見せる先生。
「先生、実は自分から言い出しておきながら、どこに行くか決めてないんですよ」
「そう言うと思ったぜ」
「…すいません」
あたしは頭を下げる。
客観的に見たら違うように見えるだろう。
先生があたしに謝らせている感じに見えるんじゃないかな。
「じゃあ行くか」
先生がいきなり変なことを言い出した。
「はい?」
「俺は行きたい場所は一応あるんだ」
「どこですか?」
「とりあえずついて来い」
手を引かれるがままに駅の中へ。
そして720円の切符を買った。
そして電車に乗り込む。
本当にどこへ行くつもりなんだろう。
「先生、あの」
「…」
シカトか?
「先生ってば」
「…すやすや」
ね、寝てる。
ちょっと脱力。
仕方ないのでほっといた。
そしてあたしはすることがないので外を眺めた。
外にはビルばかりが見える。
あまりにもあるので、田舎に行くとビルがほとんどないのが嘘のように思えた。
そんなことを考えている間にも、外に広がるスカイブルーとグレーのコントラストの世界はまだまだ続いていた。