◆女の子の特権
あのあと、まこちゃんは騒がないようにとわたしに念押しして
先に帰って行った。
ケーキを落としそうになったお詫びにとフルーツタルトを奢って。
まこちゃんは優しすぎるんだよな・・・
落としてないんだから、奢ってくれなくていいのに。
紅茶をおかわりしながらゆっくり食べていたら
まこちゃんと会った時間が遅かっただけに、閉店時間になってしまった。
「ご馳走様でした。」
『はい、ありがとうございましたー。』