隣に住んでいるのは先生で……。



―――ペラッ



先生は筒状に丸めていた数学のテストをゆっくりと広げた。



すると、次第に先生の顔にも笑みが浮かんだ。



「よくやったなぁ………」



そう言って、先生は私の頭にポンッと手を置いた。





―――キュンッ



先生に褒められて、私は胸が高鳴った。






あっ………



私はもしかして先生にご褒美を貰うためにテストを頑張ったのではなくて、先生に褒めて貰うために頑張ったのかもしれない………。



今、先生の笑顔を見てそう思った。



………私、頑張って良かった。



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