隣に住んでいるのは先生で……。
「どうした………?ぼんやりとして………」
先生の声に我に返った。
そんなにしばらく考えていたかな………。
「あっ………いや、何か懐かしく感じて………。昔、来たことがあったのかな(笑)」
「そう、………懐かしいねぇ」
意味ありげにそう呟いた先生が気になり、先生を見上げた。
先生にとっても思い出の場所なのかな………?
少し、先生の横顔が切なそうに見える。
「先生は昔、ここに来たことがあるんですか………?」
「えっ………。」
どうしても気になり、思わず聞いてしまった………。
だって、そんなに先生を切なくさせている原因が気になったから………。