隣に住んでいるのは先生で……。



先生の話を聞けば聞くほど辛い………。



話の内容は全部「ある人」との話で、途中で耳を塞ぎたくもなった。



私は、切なそうに話している先生と「あの人」とのこの思い出の場所から今すぐに立ち去りたくなった。






鳥達は明日の方へ鳴きながら飛んでいて、それがまた今の私の心の中のようで、切なさを与えた。



本当にどうして、先生はこんな場所に私を連れて来たのだろう………。



先生は私にご褒美を与えに連れて来てくれたと思っていたのに………。



それに「ある人」って誰だろう………?



さっきから胸がチクチクとして苦しい………。



終いには、どんな人か分からない「ある人」にヤキモチを妬いてしまった………。



どうして私はここに連れて来られたのか、何度考えても答えが出ない………。



私じゃなく、「ある人」と来れば良かったのに………



どうして、先生は私を連れて来たの………?



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