隣に住んでいるのは先生で……。



あれから、私達は車を少し走らせた所にあった海が一望できるレストランに入った。



店内はとてもお洒落な雰囲気で、とても静かな夜の海を楽しめるお店だった。



さらに、案内された席は窓際で、テーブルの上にあるキャンドルがムードを漂わしている。



そんなお店に制服姿の私は少し場違いな気がして、少し居心地の悪さを感じていた。



きっと、周りからは先生と私が親戚か親子ぐらいに見えるだろうな………。 



全くというほど、先生とは釣り合ってないはず………。



そんなことを思っている私とは違い、先生は全然気にしていないかのように私に話しかけてくれる。



「何食べる?」



その一言に私はメニューを広げて見た。



そこには、私の大好物なオムライスの文字が………



「………オムライス」



大好きなオムライスが食べたい。



そう言うと………



「だと、思った」



「えっ………!」



どういうこと?



「すいません!」



そう言って、私の質問には答えず、店員さんを呼んで………



「オムライス2つ下さい」



先生も私と同じオムライスを注文した。



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