隣に住んでいるのは先生で……。



私はとぼとぼと重い足取りで一歩ずつ、部屋からリビングに向かって歩いていた。



あれ………?



私、何か忘れているような気がするんだけど何だろう………?



……………!?



そういえば、私は昨日あれからどうしたんだっけ!?



あれ………全然思い出せない。



いつの間に家に帰ってきたの………?



車に乗っている時までの記憶しかないんだけど………。



先生は!?



あれから、どうしたんだろう………!?






「おはよう」



キッチンに見えるお母さんに気怠そうに言った。



あんな夢を見たせいで、朝から凄く疲れた。



はぁ………。



どうしてあんな夢を………?



何かあるっていうの………?



ダイニングテーブルの椅子に座り、目の前に用意された朝食を眺めた。



「おはよう」



少しニヤついたお母さんが目の前に現れたと思ったら、向かい合うようにお母さんもダイニングテーブルの椅子に座った。



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