隣に住んでいるのは先生で……。



何でそんなに朝からニヤついてるんだろう………?



「どうしたの?良いことでもあった?」



私はどうしても、何故そんなにお母さんが嬉しそうにしているのかを知りたくて聞いた。



すると………



私の方を見て、お母さんがさらにニヤついた。



「良いこと………ね。それは、綾子の胸に聞いてみなさい」



そう言って椅子から立ち上がり、鼻歌を歌いながらキッチンに戻って行った。



何だろう………?



そう思って、自分の胸に手を当てた。



……………!?



―――チャリン



えっ、何これ!?



私の首元には、見知らぬネックレスがあった。



ハートが二つ重なってあって、とても可愛いデザインなのに、シンプルなネックレスだ。



いつの間にネックレスが付いてたの?



………っていうか、誰の?



必死に考えても何故自分がこの見知らぬネックレスを付けているのか分からなかった。



きっと、昨日の事だよね………?



………ってことは、もしかして………。



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