隣に住んでいるのは先生で……。
「でも………好きなんでしょ?斎藤先生のこと………」
「………うん////」
親友の真奈の前では嘘をつけなかった。
いつも、どんな時でも、私の頭の片隅には必ず先生のことがある………。
悔しいけど、忘れられないぐらい私は先生に恋してる………。
そんな先生のことを諦めることなんて………
今の私には到底無理だろう………。
「はぁ………」
突然、真奈が溜め息をついた。
「えっ………!?」
真奈の溜め息で我に返った私に真奈は………
「本当は忘れることも諦めることもできないくせに!何で諦めようとするの?」
「それは………」
「誰でも恋をするじゃない。ただ私達は好きになった相手が先生ってだけだよ。世間的にはいけないかもしれない………。でも、だからって私は先生を忘れられなかった」
真奈の強い安堂先生に対する想いが真奈の言葉によって、とても伝わってきた。
「堂々と一緒にいられないし、いつも誰かに先生との関係がばれそうで恐い。だけど………私はいつだって、先生といるだけで幸せなんだ。だから、好きなら綾子にも諦めて欲しくないんだ………」
真奈の言葉、一つ一つが安堂先生への強い想いを感じた。