隣に住んでいるのは先生で……。



「先生何考えているんですか!」



私はドアが閉まった瞬間先生に言った。



すると、先生からは意外な言葉が返ってきた。



「ただお前のことを考えてる………」



とっても優しい声で私の額に人差し指を差しながら言った。



「えっ………////」



その言葉に戸惑いを隠せない私。



「俺はずっと、お前のことしか考えてないよ………」



さっきからまるで、夢みたいな言葉が先生から聞こえる………。



「でも、先生にはお姉ちゃんが………」



「恭子はただの幼なじみだ」



「でも、さっきキスして………」



「キス………?」



先生は不思議そうに顔を斜めにして尋ねてきた。



「さっき、数学準備室でお姉ちゃんとキスしてたじゃないですか………」



「あぁ………あれは顔に付いていた睫毛を取ってただけだ………」



「………えっ!?」



それだけ!?



綺麗に斜めに向いてたからキスしてるのかと思った。



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