隣に住んでいるのは先生で……。



「分かった」



私がそれから何度も拒否していたせいか先生がやっと諦めてくれた。



もう………これから二人の決まりでも決めようかな?



「あれ………?これって………」



机の上に見覚えのあるメッセージカードを見つけた。



手にとって見ると………



「やっぱり、私が書いたやつだ」



それは、始めて数学準備室に来たときに置き書きしたメッセージカードだった。



「名前書いてなかったのに………」



「分かるよ、綾子からだって」



その先生の言葉に嬉しくなって、私は椅子に座っている先生に抱き着いた。



「うわぁ、ビックリした!いきなり抱き着くから………////」



「ありがとう、書いてよかった」



「こちらこそ書いてくれてありがとう」



そう言って顔を見合わせたら、二人ともとっても笑っていた。



そして、そのまま先生の顔が近づき………



………チュッ



額にキスされた。



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