隣に住んでいるのは先生で……。



「もう………ダメだって言ったのに………////」



嬉しくて、あんまり先生を怒ることができなかった。



―――ガタッ



後ろの方で物が落ちる音がした。



「あれ………?何が落ちたんだろう?」



「あ………写真立てみたい」



私は落ちた写真立てを拾った。



そこには、学生が3人映っていた。



何だか見覚えがある感じがする………。



「………まさか」



―――ズキッ



「痛っ………」



急に頭に頭痛が走った。



「どうした………?」



先生は私を心配そうに覗き込んだ。



「いや………何でもないよ」



私はちょっと頭痛がしただけかと思い、そう言うと………



―――ズキッ



さっきより酷い頭痛がした。



まるで頭が割れそうな程だ。



「………っつ」



「綾子、大丈夫か?顔色悪いぞ………?」



「はぁっ………、はぁっ………」



何これ?



頭は割れそうなほど痛いし、息ができなくて苦しい………。



段々と酷く悪化していく頭痛に息をするのも辛くなったその時………



―――バタンッ



私は意識を手放した。



< 260 / 281 >

この作品をシェア

pagetop