隣に住んでいるのは先生で……。



あれから、昔の写真を見ても前みたいに頭痛に襲われることは無かった。



何故あの時はなったんだろう………?



あの夢のような続きも分からないし………。



相変わらず、私は先生との思い出を思い出せずにいた………。






私は先生と映っている写真を見ていた。



あの時の私はどんな子だったんだろう。



先生とはどんな関係だったんだろうか………?



毎日遊ぶような幼なじみだったのだろうか?



それさえも分からない………。



先生の中には、私との思い出があるのに………



私には………



私には………何もないよ………。



―――ポタッ



その写真に私の涙が落ちた。



その涙のせいで涙が落ちた部分が滲んでいく。



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