隣に住んでいるのは先生で……。



「僕は心配です。思い出せないから泣いているみたいだし、自分のせいだって思っているみたいで………。本当は僕のせいなのに」



「それは違うよ。直哉くん。………まさか、事故のことがあって、綾子と付き合っているの………?」



えっ………?



どういうこと………?



私が事故に遭ったのは、先生のせい………?



その責任を感じて、私と付き合ってるの………?



―――ガタッ



驚いた私は持っていた鞄を落としてしまった。



「あれ………?何の音かしら………」



この音でお母さんはリビングのドアを開けた。



!!!!



「綾子!!!」



「えっ、綾子!?」



私は先生に会いたくなくて、家を飛び出した。



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