隣に住んでいるのは先生で……。



何でこんなにも恋愛は辛いのに、人は人を好きになって、恋愛をしてしまうのだろう………。



辛いならやめておけばいいのに………。



こんなにも辛い思いしなくて済むのに………。



「綾子!お願いだ!話を聞いてくれ!」



先生は必死に私を引き止めている。



でも、私はもう信じられない………。



「離して!」



私は先生に掴まれていた手を必死に振って、逃げて行こうとした。



その時………



私は全身ライトを浴びた。



視線の先が眩しくて見えない。



遠くで先生が私を呼ぶ声が聞こえる。



「綾子!!!」



私………前も同じような経験したことある………。



―――キュッッッッ



私は、トラックの急ブレーキをした音と先生が私を呼ぶ声が聞こえて、そこで意識を手放した。



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