隣に住んでいるのは先生で……。
もう一度………。
……………………
………………
…………
あれ………?
またあの時みたいに夢みたいだ………。
「なんで、綾子も直哉もお互いの話ばっかりするのよ!」
私はその日、隣の家の幼なじみの直くんのことでお姉ちゃんと喧嘩した。
あまりにも、お姉ちゃんに言われたことがショックだった私は家を飛び出した。
しばらく泣きながら走っていると、道の向こうに直くんの姿を発見した。
私は大きな声で直くんのことを呼んだ。
「直くん!」
泣きながら、私は直くんのところに走って行っていた。
「綾子………?」
直くんは泣いている私が心配だったようで、遠くから心配そうに私に歩み寄って来ていた。
そのせいで、直くんは気づいていなかったんだ。
横から一台の乗用車が来ていたことに………。
「危ない!!!」
私が気づいた時にはもう遅く、それで私は直くんを庇うように、直くんを道の外に押した。
―――バンッ