隣に住んでいるのは先生で……。
「藤山さん……?」
私は何も言わず、ただ掴んでいた先生の手を自分の頬に当てた。
初めは驚いていたみたいだったけど、先生も応えるかのように私が寝ているベッドの横に腰を下ろした………。
やっぱり、先生の手は冷たくて気持ちいい………。
っん!?
冷たい………?
何でこんなにも冷たいのだろう………?
聞きたいけど、先生の手の冷たさがとても心地良いから、もう意識がすぐにでも飛びそうで………
その後の記憶は無くて、唯一覚えていたのは、冷たい先生の手の心地良さだった………。