あたしの胸は小さいけれど【完】
だから、イライラしてハラハラしてモヤモヤする・・・
でも、あたしの気持ちなんてお構いなしに、嬉しそうに話してくる拓斗を見ていると、
あたしだけヤキモチ妬いているのを知られるのが悔しい。
だから、拓斗のそんな話を愛想笑いで聞いてきた。
本当は心が辛くて痛いのに、
それを隠しながら、
3年付き合っている彼女の余裕を醸(かも)し出す。
絶対、拓斗に「うっとおしい奴」って思われたくない。
だって、好きだから・・・
あたしは、
今もずっと、拓斗のことを大好きだから。