親友ときどき上司~熱風注意報~


 瑞希の体を、後ろから暖かい腕が抱きよせてくれる。


「何が、好きな人としか抱き合えないだよ?そいつは?えっと、鴨井だっけ?できてんだろ?」

 荘司の名前が出て驚いた瑞希を、隼人は鼻で笑う。

「毎日、男に弁当作らせて夜もご奉仕してもらってんだろ?

瑞希、顔に似合わずエロい体つきだもんなぁ?
そんなオッサン1人じゃ満足できる訳ないよな。
若い俺で欲求不満解消できたんだから感謝して欲しいね。」

 舐め回すように瑞希を見た隼人の卑下た視線に、瑞希の体が羞恥に震える。

 グッと瑞希を抱き寄せた荘司が、瑞希の赤く染まる顔を覗き込んだ。

「瑞希って、そんなにエロエロ体質なの?ふーん。」

 この状況でニヤリと笑う荘司に、ますます顔が熱くなる。
 否定しなきゃと顔を上げる時、視界の端にそれが入った。



 
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