親友ときどき上司~熱風注意報~
上司and同僚~衝撃と認知~
少し硬めのベッドと、安心できる荘司の匂い。
瑞希は、昨夜あんな事があったにも関わらず、気持ち良く眠れた自分に呆れた。
意識ははっきりしているが、もう少し微睡んでいたくて瞳は閉じたまま。
肌寒さに背中の毛布を引き上げようと手を伸ばす。
瑞希の手が触れる前に、温もりに包まれた。
瑞希の体温よりも高い温もりに違和感を覚え、パチリと瞳を開けた瑞希は、目の前の素肌の胸に悲鳴を上げそうになる。
「っ!?」
逞しい胸が規則正しく上下している事に、寸でで悲鳴を飲み込んだ。
うつ伏せで眠る癖は幼い頃からだが、うつ伏せで他人の上に眠る癖はない。
仰向けの荘司の上でうつ伏せに寝ていた事に、瑞希は狼狽えた。
上半身裸の荘司の胸に頬を当てていた事に、瑞希は慌てて起きあがろうとする。