運命の恋は最強暴走族とⅡ
翔said
どうして
こんなに一途な人が…
こんなに優しい人が…
こんなに強くて、でも内心ボロボロの人が…
むくわれないんだろう?
神様は残酷だ。
神様はこの人をいくらでも傷付ける…
一誠さんが泣くこと…
それは必ずねぇちゃんを想ってだ。
一誠さんは知っている。
この想いが、この恋が叶わないこと…
「一誠さん…オレの前では弱音吐いてかまいませんよ。
聞き流しますから。」
「……愛…。」
一誠さんの口から出たねぇちゃんの名前は、とても切なくて、今にも消えそうで目頭が熱くなった…