運命の恋は最強暴走族とⅡ


「記憶喪失なんだよね?」

「…うん」

「何を忘れてるの…?」

「大虎さんの事みたいなんだ…」

私は控えめに答えた…


「矢野さんを…?」

「矢野さんって言うんだね…」


「それもわからないの…?」

初めて知った大虎さんの名字…

「思い出すよね…?」

「絶対思い出すよ」


絶対ね…

早く思い出したい…
大虎さんに悪いし…
みんなにも悪いし…


< 56 / 150 >

この作品をシェア

pagetop