高校教師




4人で教室を後にする。
2年生になって初めての理科。



教室に入るや否や、
廊下側の前方の席に陣を取る。


始業のチャイムが鳴るまでの間、
たくさんの会話に花が咲く。


私は適当に聞き流しながら、
教科書に手を伸ばす。


パラパラとめくり
ある程度の内容を頭に叩き込む。

「生態」とか「細胞」とか。

特別興味があった訳じゃないけれど、
全く興味がない訳でもない。


これからこの授業を担当してくれる先生は
どんな人なんだろうとか。


みんなが会話を交わす中、
そんなことを考えていた。





< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop