高校教師
4人で教室を後にする。
2年生になって初めての理科。
教室に入るや否や、
廊下側の前方の席に陣を取る。
始業のチャイムが鳴るまでの間、
たくさんの会話に花が咲く。
私は適当に聞き流しながら、
教科書に手を伸ばす。
パラパラとめくり
ある程度の内容を頭に叩き込む。
「生態」とか「細胞」とか。
特別興味があった訳じゃないけれど、
全く興味がない訳でもない。
これからこの授業を担当してくれる先生は
どんな人なんだろうとか。
みんなが会話を交わす中、
そんなことを考えていた。