や っ ぱ り 、 好 き 。

~T~


「っ、んーーー!」


身体が固まって

背伸びをしたら骨が鳴った。


「うお、暗いな」


気付いたら、

夜の7時になっていた。


「あ、」


リビングの机の上に置かれた

紙を見て思い出した。


「そういや来てたっけ……」


付き合って1年になる

彼女の深久。

俺が呼んだのに

持って帰ってきていた仕事が終わらず

結局、どこに出かけるわけでもなく

いつの間に帰っていた。



< 10 / 72 >

この作品をシェア

pagetop