や っ ぱ り 、 好 き 。
「深久に、約束だよって
言われてたことが何だったのか
わからなかった……
大切なことなら
また言ってくれるだろって思って
聞きもしなかった……
あの日、大きな仕事が1つ終わって
でもまだまだ足りないところだらけで
それを話したいと思って……」
『話したいと思ったのは
あの人だったの……?』
「そう……だな。
理解してくれると思ったから……」
『なにそれ……
理解するも何も
わたし何も話してもらってないよ……』
忙しいのは
見てて充分わかっていた。
だから、極力、邪魔しないように
静かにしていたし
話しかけないようにしていた。
『仕事が終わったんだ、
こうゆうことがあったんだ、って
話す相手にもなれないぐらい
役立たずだった?』
「ちがう!違う、深久」
*