や っ ぱ り 、 好 き 。
『社会人と学生だもんね?
忙しいのも大変なのも
比べ物にならないよ……
わかってるよ、そんなこと。
わたし、話し相手にもならない
存在だった……?』
「違う、ごめん深久。
何も話さなかったのは俺だよ。
何も話さないでも
わかって欲しいと思ってたから……」
『それをわかってくれたのが
あの人だったってこと?』
「……、」
黙ってしまった透。
何も話さないでも
わかって欲しかった?
そんなの……
わたしだってわかって欲しかった。
寂しいんだって
こっち向いて欲しいんだって。
溜め込んでいた感情が爆発した。
『だったら、同じ社会人の人と
付き合えばよかったんじゃん!』
*