全部、私からだった。
「今度はそっちの番」
笑顔のままの谷口くんが言った。
驚いて「え?」と言って目を見開くと、「いや、言いたくないなら別にいい」とすぐに返されてしまう。
そうじゃない。
そうじゃないのにぃ。
「言いたくないわけじゃないですよ」
言いながら、崩していた足を正座に直して、背筋をピンと伸ばした。
「じゃ、行きますよ。平澤多恵、21歳。A型、獅子座。趣味は、音楽鑑賞、料理。好きな食べ物、アイスクリーム。嫌いな食べ物、鶏肉の皮。好きな動物、ウサギ、ハムスター。嫌いな動物、爬虫類。
これで全部だよね?」
確認するように、谷口くんの顔を覗き見ると、
「好きな男のタイプは?」
と言って、意地悪な笑みを浮かべた。
笑顔のままの谷口くんが言った。
驚いて「え?」と言って目を見開くと、「いや、言いたくないなら別にいい」とすぐに返されてしまう。
そうじゃない。
そうじゃないのにぃ。
「言いたくないわけじゃないですよ」
言いながら、崩していた足を正座に直して、背筋をピンと伸ばした。
「じゃ、行きますよ。平澤多恵、21歳。A型、獅子座。趣味は、音楽鑑賞、料理。好きな食べ物、アイスクリーム。嫌いな食べ物、鶏肉の皮。好きな動物、ウサギ、ハムスター。嫌いな動物、爬虫類。
これで全部だよね?」
確認するように、谷口くんの顔を覗き見ると、
「好きな男のタイプは?」
と言って、意地悪な笑みを浮かべた。