monopolize
――‥‥
―――………
『今日も、ウチ来いよ』
大学内で、すれ違い様に耳元で囁かれた言葉。
隣には、女が居た。
すごく綺麗な人…。
「行くのやめよっかな?」
ムカつくじゃん…。
堂々と女連れて歩いて、どーせあの人とも…――。
「あたしなんかいらないじゃん…」
悔しくて、あたしばっか龍二の事好きで、この関係を続けてる自分が惨めに思えた。
「どーしたら、あたしの事見てくれるの?」
どーしたら、あたしを好きになってくれるの?
龍二、教えてょ…。
外に出たあたしは、ベンチに座りボーッとしていた。
『麗奈?』
ふと名前を呼ばれ顔を上げると、恭汰が心配そうな顔であたしを見ている。
中山 恭汰(なかやま きょうた)
タメで同じサークルメンバー。
もちろん、龍二とも…。
「どーしたの?こんなトコで…」
『それは、こっちのセリフ』
“何か、泣きそうな顔してんじゃん?”そう付け加えると、隣に腰を下ろした。
―――………
『今日も、ウチ来いよ』
大学内で、すれ違い様に耳元で囁かれた言葉。
隣には、女が居た。
すごく綺麗な人…。
「行くのやめよっかな?」
ムカつくじゃん…。
堂々と女連れて歩いて、どーせあの人とも…――。
「あたしなんかいらないじゃん…」
悔しくて、あたしばっか龍二の事好きで、この関係を続けてる自分が惨めに思えた。
「どーしたら、あたしの事見てくれるの?」
どーしたら、あたしを好きになってくれるの?
龍二、教えてょ…。
外に出たあたしは、ベンチに座りボーッとしていた。
『麗奈?』
ふと名前を呼ばれ顔を上げると、恭汰が心配そうな顔であたしを見ている。
中山 恭汰(なかやま きょうた)
タメで同じサークルメンバー。
もちろん、龍二とも…。
「どーしたの?こんなトコで…」
『それは、こっちのセリフ』
“何か、泣きそうな顔してんじゃん?”そう付け加えると、隣に腰を下ろした。