最愛〜最高の涙を君と…〜
「あー長かった」
ハゲた校長の話は
想像以上に長かった。
「だね。でもこの後は各クラスに分かれてホームルームして今日は終わりだって」
「俺腹減ったー!!!」
「帰りどっか寄ってく?」
「あたしアイス食べたい」
「はー?アイスなんて腹の足しにもなんねー。肉食いてー」
「一人でいけば?」
あたしと瞬はいつもこんな感じ。
でもお互い本気じゃないし
冗談だって分かってる。
「あんた達うるさい。今日はあたしクレープの気分♪文句ないわね2人とも。」
「「………」」
「ね?♪」
にっこり笑う夏帆の後ろに
悪魔が見えた。
「「はい」」
夏帆は怒らせては
いけないのだ。