最愛〜最高の涙を君と…〜





「あっ!」



歩いている途中で
肝心なことを思い出した。



「何?大きい声出さないでくれない?」

「あたし大輝さんに何時に行けばいいとか聞いてないんだけど」

「めんどくさいけど俺が一緒に行ってあげるよ。めんどくさいけど」



うざ。っていうか…



「いい、本当いいから。時間さえ教えてくれれば一人で行けるし」

「……じゃあ、教えない」




は?



「あのね…」

「何組?」

「教えるわけないでしょ。あんたが来たら嫌でも目立つじゃない」




ファンたちの目が怖い。
絶対半殺しだ。






< 111 / 358 >

この作品をシェア

pagetop