最愛〜最高の涙を君と…〜
好きじゃない
「「ありがとうございましたー」」
最後の客も帰り
あたしも2人の手伝いをする。
テーブル席からお皿とかをさげて
洗い場に持っていくと、
「………あれ?」
そこでは颯がだるそうに
グラスやお皿を洗っていた。
「なに」
あたしに1人でやれとか
言ってたくせに……。
「優しいところもあるんだね」
「あんた一人に任せてた明日になるからね」
…………むかつく。
「颯なんでお前麗ちゃんにそんな厳しいんだよ。女の子には優しく~がてめぇのモットーだろうが」
「女の子には優しいよ俺。女の子にはね」
颯は最後の女の子って部分を
わざと強調して言っていた。