最愛〜最高の涙を君と…〜
「だから、もう決まったことなんだし辞めろったって無理なの」
さっきからひたすら
2人に辞めろと言われ続けている。
「悪いこと言わねーからバイトなら他探せ。一ノ瀬はダメだ」
颯の名前が出てきて
ドキッとした。
「颯は関係ないじゃん」
「どうだか。颯なんて呼んで。あいつ顔だけはいいしな。ちょっと優しくされて舞い上がってんだろ」
優しくなんてされてないし。
むしろ馬鹿にされてるし。
「ちょっと瞬!言い過ぎよ」
「こんぐらい言わなきゃ分かんねーだろ。あいつがどんな男か分かってんのかよ!女とっかえひっかえしてるような男だぞ!」
翔君は黙っている。
「…んなの」
「麗?」
心配そうな夏帆。
「なんなの。ちょっと過保護すぎない?あたしが何をするかはあたしが決める。2人にそこまで言われたくない」