最愛〜最高の涙を君と…〜
自覚
「おっはよー」
玄関を開けると夏帆と
気まずそうに瞬、と翔君。
「おはよう3人とも」
「「………」」
2人は黙っている。
「ちょっと!瞬も翔君も何してんの。麗に謝るんでしょ?」
夏帆がそう言うと
翔君があたしの頭に手を置いて
あたしと目線を合わせて屈んだ。
「麗、昨日は悪かった。ちょっと大人げなかった。でも心配してんのは分かってくれよ?」
「翔君…。あたしも、ごめん。ちゃんと分かってるから」
「なんかされたら言えよ?一ノ瀬なんか吹っ飛ばしてやるから」
そう言って笑った。
「だから、そんなんじゃないって」