最愛〜最高の涙を君と…〜
「そう言えば翔君も一緒に行くの初めてじゃない?」
そう言えばそうだな。
いつもあたし達が行く頃
翔君はもう学校に行っている。
「お前らと行きたくねーんだよ、目立つから」
「翔君一人だって目立ってるじゃない」
「お前らといるとなおさら目立つだろ」
モテる人は大変だな。
あたしには一生縁のない話だ。
「なぁ、麗」
「んー?どうしたの瞬」
「お前本当に一ノ瀬に何もされてねぇよな?」
「え、うん」
キスはされたけど
そんなこと言ったら。
せっかく仲直りしたのに
また喧嘩になる。
そしてバイトも
行かせてもらえない。