最愛〜最高の涙を君と…〜
「どういう意味?」
「いや、一ノ瀬って女癖悪いって聞くけど…」
また胸が痛んだ気がした。
「女に絡みつかれてるのはよく見るけど…自分から女に絡みついてんの初めて見た気がする」
え。
「…そうなんだ」
そんなこと、
言わないでほしい。
自分が特別かもしれない
って勘違いしてしまう。
「分かんねーけどな。いまいち何考えてんのか掴めねー奴だし」
「あーそれは分かる」
そのあと翔君と
何を話して歩いたのか
まったく覚えていない。