最愛〜最高の涙を君と…〜
「じゃ、今日はここまでな」
半分以上が担任の質問タイムで
終わったホームルーム。
担任が出て行った瞬間。
――――――ガラガラ
「麗ー、夏帆ー、帰んぞ」
瞬が扉のところに立っていた。
『『『『『『キャー!!!!』』』』』』
女子達の黄色い声。
『瞬様よ!』
『かっこいい!!』
『間近でみれるなんて…!』
すごい人気だなぁ。
あ、ファンクラブの皆様か。
っていうか…。
「ぷっ」
「麗?行くよ?」
鞄を持った夏帆がいきなり
笑ったあたしを怪訝そうに見つめた。
「う、うん。ってか…しゅ、瞬様って…プッ…ククク…」
「…麗」