最愛〜最高の涙を君と…〜
「え、」
いきなりそんなことを
言われてテンパるあたし。
手を繋いでいるあたし達は
周りから見たら
恋人同士に見えるんだろうか。
「早く店いこ。寒い」
颯は相変わらず無表情のまま。
手も繋いだまま店の方に
向かって歩き出した。
「………」
あたしってきっとなんとも
思われてないんだろうな。
はぁ、なんか嫌だ。
好きかもって思った途端
考えなくていいことまで
考えてしまう。