最愛〜最高の涙を君と…〜
「ねぇ、聞いてる?」
ペシッと頭を軽く叩かれ
我に返った。
「あ、…知らない。ていうか顔見えなかった」
「…俺も」
き、気持ち悪い。
「とりあえず部屋の前まで一緒に行く」
「あ、ありがと」
颯がまたあたしの手を握り部屋の前まで
着いてきてくれた。
それだけで気持ちが
落ち着いていくのが分かる。
「今日はありがと、じゃぁね」
「ねぇ、」
「ん?」
「なんか挟まってる」
颯が指さした先は郵便ポスト。
そこには白い紙が1枚。