最愛〜最高の涙を君と…〜
「あたしさ、期待したくないんだ」
「え?」
「期待したらしただけ、それが違ったときのショックも大きいし」
それに、今は…
「付き合いたいとか、そういうのまだよく分かんない。 颯を好きな自分。それだけで十分なんだよね」
それに、颯は束縛を嫌う。
誰か一人のものになんて
絶対ならない自由気ままな男。
「麗……私、男に産まれてればよかった…」
「はっ?なに言ってんの」
夏帆がおかしなことを
言いだした。
「そしたら絶対、麗は私が幸せにしたのに」
「ふふっ、なにそれ」