最愛〜最高の涙を君と…〜
教室に戻る気にはなれなくて
屋上で仰向けになる。
複雑なあたしの心とは裏腹に
空は雲一つない快晴だった。
「……はぁ」
どうしよう、これから。
瞬にはああ言ったものの
あたしの気持ちが
揺れ動くことはまずない。
この1ヶ月であたしの
頭の中は颯でいっぱいになった。
やっぱりむかつくことは
たくさんあったけど。
だけど颯は不器用なりにすごく優しい人。
それがあたしには伝わってきて
一緒にいるとドキドキする。
颯を好きって気持ちは
膨らんでいくばかりだし。