最愛〜最高の涙を君と…〜





「な、にが?」




ねぇ、颯。




「あんたと…佐々木瞬が仲いいのが」




いつも無表情で
周りに壁をつくっている颯が、




「…………本当むかつく」




今は、感情をむき出しにして
あたしを見ている。




「……颯?」




思わず颯の頬に手を伸ばした。




――――――パシッ



届きそうになったところで
颯があたしの手を掴んだ。











「他の男なんて見なくていいから」










< 231 / 358 >

この作品をシェア

pagetop